2022年12月 ATACカンファレンス2022 ご案内

今年のATACカンファレンスは 12月18日(日)・26日(月)の二日間 オンラインにて開催いたします

 リスキリングという言葉が流行しています。これからの時代を生き抜くために必要なスキルを身につけること。
 皆さんがまさに日々感じている通り、時代は急激に変則的に変化が起こっています。技術分野では、専門的な知識は10年も経てば過去のものになります。またそれに伴って、社会の仕組みや働き方も短いスパンで大きく変化していきます。教育分野の変化はゆっくりですが、そこで学ぶ子どもたちの未来に向けて対応する必要があります。10年に一度、学習指導要領の改訂が行われ、教える内容や時間数の変更がなされていますが、それは先生たちの意識を変えるものではないような気がしています。
 先日発表された不登校児童・生徒の数は全国で244,940人と過去最高となりました。コロナの影響があるだけでなく、個別最適な教育が通常級でも求められるようになってきています。小中学校の不登校問題は特別支援教育の領域ではないと考える人もいますが、彼らに読み書き困難やコミュニケーション困難を抱える子供が多く含まれるという調査もあります。また、診断や心理検査を受けるまでに至っていない児童・生徒の中にも、学習や生活に困難を抱えた子どもが無数にいます。本来は障害と非障害は線引きされるものではなく、スペクトラムな状態にあると言えます。通常級に在籍する子供も多かれ少なかれ特別支援教育ニーズを持ちます。教育現場では、ここに明確な境界を引いているためにインクルーシブ教育が進まないとも言えます。
 一方、社会はこういったボーダーをより不明確にしています。web3 という技術はそれを後押ししています。人や情報を集めた大きな組織が社会をコントロールする Web2.0 の時代では、受験勉強を頑張って組織に入ることが重視されてきましたが、 web3 の時代は個々人の活動実績が信頼につながる仕組みが構築されつつあります。遠くない未来に学歴や企業ブランドというものの考え方も覆るかもしれません。

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今年のテーマは「特別支援教育や福祉のリスキリング(学び直し)~時代に乗り遅れないために~

 みなさんのリスキリングをatacLabという小さな団体が行うというのはおこがましいかもしれません。しかし、我々は1987年以来、特別支援教育や福祉の分野で常に時代を追いかけ情報発信をしてまいりました。少しでも皆さんのお力になればと、今年のATACカンファレンス2022のテーマを 「特別支援教育や福祉のリスキリング(学び直し)~時代に乗り遅れないために~」 と掲げてみました。そして、みなさんと学んだその先に、「インクルーシブ教育の未来予想図」を描き提案したいと考えています。
 そのATAC(エイタック)自体も改革が必要だと考えています。ATACカンファレンスの参加者も年齢層が上がり、若い人たちの参加は必ずしも多くはありません。若い人たちが大学や専門学校で学んだ知識は、法律や制度に準拠した内容であり、それは必ずしも時代の変化に即応しているものではありません。しかし、社会は止まることなく動いています。若い人にもこの変化を認識して欲しいのです。
 そこで今年のカンファレンスは、毎年参加してくださっているみなさんに、あなたの身近にいる若い人たち・応援したい人たちを誘って参加して頂きたいのです。今年は従来の参加費を大幅に値下げして、みなさんにも参加して頂きやすくすると同時に、みなさんと atacLab が一緒になって、「これからの若い人たちを応援する」仕組みも考えました。

 今年のカンファレンスでは、全てに参加できる基本参加費を お一人様5,000円 にします。さらに、若手(35歳以下)の参加が一人分無料になるパスコードをお渡しいたします。その他にも参加費の種類をご用意しています。詳細は、料金体系をご確認ください。

共にこれからの教育や福祉を志す仲間とご参加いただければと願っております。