2020年9月「子どもの能力を正しく見立て、伸ばすポイント」ご案内

atacLabオンライン対談 @ATAC Webinar-Talk

「子どもの能力を正しく見立て、伸ばすポイント ~「できる」を疑い「できない」を疑う~ クロス対談2回シリーズ」

2人の講師が異なる視点からの異なる話を絡めながら対談を展開していきます。違う話題がFusion(融合)することで、アイデアの広がりや新しい発想の誕生があるかもしれません。今回は途中に質問時間と休憩を挟んだ少し長め(150分)の対談です。皆さんもオンラインで質問を投げながらFusionしていただけたら幸いです。

今回のテーマは「能力の見立て」。

子どもに問題がありそうな場合、多くの人は専門家に心理テストを委ね、子どもの能力を理解しようとします。ワーキングメモリーや処理速度などの専門用語が評価会で飛び交いますが、実際の指導には結びつかないなと考える人も多いのではないでしょうか?そんな時だからこそ、我々一人一人が目の前の子どもの力を正しく見立て、それを指導に結びつけ伸ばしていく力が必要です。

1回目 「疑う」×「信じる」  2020.9.6(Sun) 13:00-15:30

テーマ(1) 「できる」を疑い「できない」を疑うことから始める子どもの力
 井上 賞子(松江市立意東小学校 教諭)

どんな子どもであっても、その学習が面白いと思うからこそ興味が湧きます。面白さを伝えるアイデアとして、例えばNHK for schoolを事前に見せることで子どもはこれから学ぶことのイメージを膨らませることができます。また、いざ授業が始まった時、「あ、この言葉聞いたことがある、知っている!」という子どもの小さな驚きは安心と興味に繋がります。だからこそ、自分でできる!やらなければ!という納得のもと、ドリル等の学習の積み重ねや習慣化にも繋げられ、学力を作る基礎が作っていけます。日々の学習場面で子どもを見立てるポイントを紹介します。

×

テーマ(2)  ゲーム好きの子どもの力を信じる ~アクティビティを通してみる子どもの力~
 中邑 賢龍(東京大学先端科学技術研究センター 教授)

「ゲームばかりで意欲がない」「この子はダメだ」という声を聞くことがあります。しかし、学校の勉強に意欲のない子どもでも何か勝手に没頭しているアクティビティがあります。ゲームもその1つかもしれません。なぜその活動に没頭しているかを観察すると子どもの特性に合った活動を選んでいることが分かるでしょう。勉強嫌いな子どもは意欲がないと言われますが、そういったアクティビティをみると意欲があることが分かります。勉強する力と学ぶ力は少し違うように思えます。1つのテーマであってもそこから広がるようにアクティビティを展開することで多くの子どもの興味・関心を引き出していける実践例を紹介します。

2回目 「宿題」×「お手伝い」  2020.9.13(Sun) 13:00-15:30

テーマ(3)  宿題から見る子どもの力と子どもに合った教材・宿題・テスト
 井上 賞子(松江市立意東小学校 教諭)

書き取りや筆算の宿題で、それにかかった時間を記入する欄を設けるだけで、宿題の答え合わせだけでは見えなかった子どもの苦手な部分が分かってきます。違ったドリルのタイプを比較することでも同じことが言えます。子どもの能力を見立てるには特別な心理検査が必ず必要なわけではありません。ほぼ毎日行われている子どもの学習活動を通じて子どもを見立てる方法とそこから考える子どもに合った教材・宿題・テストを紹介します。

×

テーマ(4)  家庭や社会の中でのお手伝いから見る子ども力
 中邑 賢龍(東京大学先端科学技術研究センター 教授)

学校での学びはどうしても紙上の学びにならざるを得ない部分があります。特に受験を念頭に置いた子どもたちは本の中の知識こそ勝負です。こんな子どもたちにお手伝いなど生活の中の学びの課題を設定すると、言葉では知っていても、リアルな知識ではないことが分かります。家庭や社会生活の中での学びは、本で学んだ知識を統合し、知識を広げ深くして行きます。その学びの面白さに気づかせてあげましょう。

講師紹介:[井上 賞子]小学校教諭。みんなと同じ方法では学びにくい子達の「学びやすさ」を目指して、日々試行錯誤されている。
講師紹介:[中邑 賢龍]1956年,山口県生まれ。広島大学大学院教育学研究科,香川大学教育学部助教授,カンザス大学・ウィスコンシン大学客員研究員,ダンディ大学客員研究員などをへて現職。ICT(情報コミュニケーション技術)を活用して,社会問題解決型実践研究を推進し,バリアフリーや教育格差の解消に取り組んでいる。著書に『発達障害の子を育てる本 スマホ・タブレット活用編』(講談社),『育てにくい子は、挑発して伸ばす』(文藝春秋),『バリアフリー・コンフリクト』(東京大学出版会),『タブレットPC・スマホ時代の子どもの教育』(明治図書)などがある。

 

【学生支援プロジェクト】
atacLabでは「学生支援プロジェクト」として、これからの子どもの学びを共に考え、実践していく志ある学生や、人々の幸せな 学び・働き・暮らし のために恐れず試行錯誤できる学生を応援しています。
今回のWebinarでは教育に関心のある大学生を対象に、各日先着10名様まで無料でご招待いたします。なお、できるだけ多くの学生へご案内できるよう、お一人様の適用は一日のみとさせていただきます。

【テクノロジー体験トライアル】
ATAC Webinarでは新しい試みとして、テクノロジー体験トライアルを発信していきたいと考えています(機材の関係で延期の可能性もあります)。 前回のテクノロジー体験トライアル1は、リアルタイムに投票結果を確認できる「mentimeter」アプリを皆様と試みることができました。今回は、テクノロジー体験トライアル2として、「UDトーク」(注1)をトライアルしてみたいと思います。

(注1)UDトークは音声−文字変換をはじめとしたコミュニケーション支援アプリです。講師の声をコンピュータが認識して字幕を自動でつけてくれます。本来はトレーニングを受けた修正者が、誤認識を修正しながら表示するものですが、今回は全く修正なしでコンピュータの変換するままの文をあえて表示します。話し方によってはほぼ完璧に認識してくれますが、早口であるとか、会話が重なると認識率が落ちます。その点をご理解の上、ご覧ください。今回の参加者の中にも、字幕表示が完璧でなくても理解の補助になると感じる人がおられるかもしれません。どこの教室でもこういったサービスを利用できると聴覚障害以外にも助かる子どもがいるはずです。音声認識と字幕表示の可能性を感じてみて下さい。

 

________________________________

[主催] atacLab 

[日時] 2020年9月6日(日)・13日(日) 13:00-15:30  ライブ配信
[対象者]教育に興味のある方はどなたでも(定員制の学生無料枠あり)
[開催形式]ZOOMによるオンライン形式(ネットワーク環境が必要です)
[視聴方法]ホームページから事前のお申込みが必要となります。当ページ内にある「チケットを申し込む」のお申し込みフォームよりお願いいたします(peatixのシステムを利用して行います)。
[参加費]一日のみ 2,500 円,二日両日 4,000 円
   ※学生無料(大学生限定/各日10名まで)

[タイムスケジュール:各日共通
 12:30 –              オンライン(ZOOM)入室開始
 13:00 – 13:50  クロス対談
 13:50 – 14:00  休憩
 14:00 – 14:50  クロス対談
 14:50 – 15:00  休憩
 15:00 – 15:30  質疑応答

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

[お申し込み]

オンラインセミナーに参加をご希望のお客様は、以下の流れに沿ってお1人様分ずつお手続きください。

[1]参加希望日の「チケットを申し込む」ボタンを選択
希望日の「チケットを申し込む」ボタンをクリックして、申込みページに移動します。申込みページは、「Peatix(ピーティックス)」のシステムを利用しております。「Peatix」を初めて利用される場合は、会員登録をお願いいたします(無料)。

[2]申込完了のお知らせメールを受信
申込みページで入力されたメールアドレスに「Peatix」から当日のための「イベント視聴アドレス」が自動送信されます。当日はそちらよりご視聴ください。
*申込受付のお知らせメールは、申し込み直後に自動的に送付されます。届かない場合は、誠に恐れ入りますが、こちら よりご連絡ください。

!注意! 事前の視聴テスト
▶︎操作に不慣れな方は、必ず当日使用する端末で、事前の視聴テストをおすすめいたします。
▶︎こちら からテストミーティングに参加し、指示に従ってビデオまたはオーディオをテストしてください。当日は、参加者の音声やビデオは他の講師や参加者には見えない設定にしておりますのでご安心ください。

*キャンセルポリシー、免責事項等を以下に記載しています。必ずご確認の上、お申込みください。


災害等不可抗力による中止の場合の連絡方法
当ページで中止のご案内を掲載いたします。
万が一、天候やその他の理由により安全な講演会の実施が困難と判断した場合、当ページに開催中止の旨を掲載いたします。

ご参加にあたっての事前準備について
本ウェビナーはZOOMを用いて開催いたします。アップデートがあった場合は最新版を利用してください。
ZOOMを初めて利用される方は、下記URLから事前にダウンロードをお願いいたします。
https://zoom.us/download
スマートフォン、タブレットをご利用の場合は、アプリのインストールが必須となります。

ご参加にあたってご確認いただきたいこと・免責事項
本ウェビナーのお申し込みは、下記内容の確認および同意を前提といたします。

・一度お振込みいただいた参加費につきまして,ご自身のご都合等による返金のご要望にはお応えいたしかねますので、ご了承ください。
・オンライン会議の使用方法や操作方法につきましては、当方ではサポートできません。ご利用されるデバイス(機器)、インターネットの通信状況等により、参加できない場合があります。その場合、当方(atacLab)は責任を負いません。
・参加ご本人の責任において、参加に必要なデバイスや、通信環境のご準備をお願いいたします。インターネットの通信費は参加者のご負担となります。
・受講は申込みご本人に限定しますので、参加用のURLを他者と共有などしないでください。
・本ウェビナーは、運営者の都合により中止、延期、または中断する場合があります。
・本ウェビナーは記録または録画配信のため、録画いたしますが、皆様の画像やお名前は記録されておりません。参加者側での撮影・録画・録音等の記録は禁止いたします。
・本ウェビナーの動画や音声等すべての知的所有権は講演者及び運営者に帰属します。

(個人情報の取り扱いについて)
・申し込み時にご提供いただく個人情報は、主催者が取り扱い、atacLab の個人情報保護方針に基づき管理します。詳しくは こちら のプライバシーポリシー(Privacy Notice、個人情報保護方針)をご覧ください。