ATAC(エイタック)とは

atacLab(エイタックラボ)の掲げるATAC(エイタック)とは、支援技術AT: Assistive Technology)と拡大・代替コミュニケーションAAC:Augmentative and Alternative Communication)の頭文字を取った言葉です。

このATACをキーワードに、1996年の創立以来、私たちは、障害のある人の生活を変える様々な技術を伝達するカンファレンスを開催してきました。

ここでいう支援技術とは、支援者の技術(スキル)というよりも、IT機器やアプリケーションなどの先端技術(テクノロジー)のことを意味しています。しかし、それらは支援者の技術(スキル)と決して独立ではなく、最新のテクノロジーを実際の支援や実践に組み込んでいくことが課題になります。

拡大・代替コミュニケーションとは、言語や身振りなど、一般的な方法でのコミュニケーションが難しい方に活用していただく支援技術のことです。人間の目では読み取りづらい微細な表情の変化を画像解析アプリケーションを使って拡大・増幅させたり、視線を使った文字入力によって発声が困難な方のコミュニケーションを代替したりする取り組みが含まれます。

こうした技術の進歩を念頭に、atacLabでは、それらを活用して人が幸せに学び・働き・暮らせる社会を目指しています。

近年、AI(人工知能)やロボットが活躍する時代をどう生き抜くかが大きな話題となり、さらには我々をエンハンスメント(能力増強)する技術の発展が躍進を遂げています。このエンハンスメント(能力増強)を我々はどう捉えるべきか、またそれを前提として学び・働き・暮らすための学校や会社はどのようにあるべきか、を議論する時期が来ています。

そのため atacLabでは、これまで通りのATACカンファレンスの開催に加え、オンラインでのATACセミナーの開催や、無料/有料のATACオンデマンドでのビデオ配信、少人数で議論を行う井の頭 塾など、さまざまな新しい取り組みを行なっています