2024年12月 
ATACカンファレンス2024 ご案内

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新しい能力とテクノロジーが生み出す新しい子育て・教育・福祉                             

今年のテーマは 「生成AI時代をどう生きるか? 」

生成AIを活用した研究者がノーベル賞を受賞しました。予想されていたとはいえ、この事実は、生成AI研究のスピードが加速していることを示しています。障害支援の分野でも身体障害の人たちには古くからテクノロジーが活用されていましたが、知的機能の代替は難しいと考えられてきました。もちろん、これまでも知的障害の支援技術がなかったわけではありません。コミュニケーションエイドやタイムエイドなどが用いられてきましたが、それらは情報を分かりやすく変換し理解を助ける技術であり、認知や思考を直接代替するものではありませんでした。しかし、すでにAIが翻訳や自動運転などの背後で活躍するようになっています。我々の周囲でも、多くの情報を速い速度で処理することが苦手な場合や、理解しているが考えをまとめられない、近いところまで思い出しているが思い出せないといった場合など、生成AIに思考の肩代わりをさせる人も増えてきています。また、社会インフラの中にもそれは見えない形で活用されており我々の生活になくてはならないものになってきています。

AIは人工知能と呼ばれるように、知的障害、認知障害、精神障害、高次脳機能障害などで生きにくさを抱えてきた人に対しても有用なツールになると期待されています。それが実現すると、障害という概念まで大きく変化するでしょう。それに伴って教育や福祉もその目的が変わってくるはずです。教師や医療・福祉関係者の仕事も変わります。しかし、仕事がなくなるわけではありません。旧来の仕事が新しい仕事に変化するはずで、それへの対応が求められます。その一方でその弊害を危惧する声もあります。AIの専門家の中ですら、開発推進派と慎重派の対立があり、その見解は大きく異なっています。

いずれにしても、AIを無視することのできない時代に入ってきました。ATACカンファレンス2024では、AI技術を体験しながら、AIを恐れることなく、そのメリットを活かした正しい利用者となるために、一緒に議論し、考えていきましょう。

[日 時]2024年12月7日(土) 13:00-16:30
         12月8日(日) 09:30-16:15

[場 所]国立京都国際会館 〒606-0001 京都市左京区宝ヶ池

[参加費]下記をご参照いただき、お一人様1枚の 参加チケット をお申し込みください。

【under29チケット】利用方法

<【特典】under29チケット を知人に送りたい>
全日参加チケットお申し込み後1~2日以内に、別途【under29チケット】がPeatixのアカウントのメールアドレスに届きます。
・送付された【under29チケット】を、参加の案内をしたい方(29歳以下の方限定)にお送りいただき、その方にも参加申し込みを行っていただいてください(チケット1枚につき1名様)。
※ご自身のPeatixのアカウントに表示されるチケットを「譲渡」されると、ご自身の参加権がなくなりますのでご注意ください。

<【特典】under29チケット を利用したい>
・既に参加申し込みをしている方から【under29チケット】を入手の上、参加申し込みを行ってください。
・[チケット申込]の際に、[under29 チケット]を選択いただき、[割引コード]を入力いただいた場合に参加費の割引が適用となり、無料(チケット1枚につき1名様)でお申込みいただけます。当日までにお申し込みください。
※今回のチケットは、「お申し込み時に29歳以下の方」を対象とさせていただきます。何卒ご了承ください。

12月8日 読み書きなどの学習や生活面に困りがあり、本イベントに興味のある親子 40組様無料でご参加 いただけます。詳細は上記アイコンより参照ください(ATACカンファレンスのお申し込みを頂いた方は、上記のお申し込みの必要はなく、機器体験会にご参加いただけます)。

ver.20241203


◆講師:(敬称略/50音順)
 青木 高光(学校法人西軽井沢学園 さやか星小学校 校長)
 赤松 裕美(東京大学先端科学技術研究センター 特任助教)
 井上 賞子(松江市立島根小学校 教諭)
 岩田 真一(合同会社MIRAISE Partner&CEO)
 巖淵 守 (早稲田大学 人間科学学術院 教授)
 大河内 直之(東京大学先端科学技術研究センター 特任研究員)
 岡 耕平 (滋慶医療科学大学大学院 教授)
 河野 俊寛(北陸大学 国際コミュニケーション学部 教授)
 小室 惟 (長野県飯田養護学校 教諭)
 坂井 聡 (香川大学 教育学部 教授)
 佐藤 牧子(東京学芸大学附属小金井小学校 養護教諭)
 佐野 将大(香川県立高松支援学校 教諭)
 鈴木 秀樹(東京学芸大学附属小金井小学校 教諭)
 高橋 智隆(ロボットクリエーター)
 中邑 賢龍(東京大学先端科学技術研究センター シニアリサーチフェロー)
 山口 俊光(新潟市障がい者ICTサポートセンター / 新潟大学自然科学系 特任講師)

◆ゲスト:(敬称略/50音順)
 大藤 明久(中学生)
 橋倉さん
 増田 浩一郎(会社員)
 みっちゃん
 ゆっちぃ

◆企業・団体:(敬称略)
 ソフトバンク株式会社
 一般社団法人日本支援技術協会
 有限会社スペース96


複数の部屋で、同時にいくつかのセミナーが行われます。ご自身の興味のあるセミナーを自由に選択して参加いただけます。詳細な内容が確定次第、順次ホームページにて公開いたします。なお、セミナー内容は変更になる場合があります。ご了承ください。   


■セミナー及びワークショップ

今年のATACカンファレンスは以下のテーマに基づいてプログラムを構成しています。
・「AI時代の新しい能力観・障害」
・「AI時代に必要な子どもの力」
・「生成AI時代になっても変わらない教師や親に必要な力」
・「AI時代だからこそ求められるリアルな体験」
・「未来の教育」

機器展示・体験・書籍販売 等  
ソフトバンク株式会社

■Room:555
「魔法のキャラバンin京都」子どもの学びや生活にICT機器を活用するための機器体験会 が行われます。
 12月8日(日)09:30-15:00
一般社団法人日本支援技術協会

■Room:553
人は誰に出会うかによってデジタルの便利さを体験したり実現したりする機会が大きく違ってくるのではないでしょうか。
誰もが気軽にデジタルの恩恵が受けられる環境を作るための「デジタルアクセシビリティアドバイザー」育成のご紹介 が行われます。
 12月7日(土)13:00-16:30
 12月8日(日)09:30-16:00
有限会社スペース96

■Room:553
障害者関連専門書店『スペース96』による書籍紹介が行われます。どうぞお立ち寄りください。
 12月7日(土)13:00-16:30
 12月8日(日)09:30-16:00
各講師とのまとめセッション   

12月7日(土) 13:00-16:30

■ セッション1  13:00-14:00     
これからの教育
ビジネス社会から学校教育を見ると
ビジネスの世界は常に変化していくのに比べ、、学校の変化はゆっくりしたものです。 ビジネスでは収益を上げなければ会社は経営が行き詰まりますが、学校教育はシビアに評価されることなく変革を意識することなく続きます。 しかし、グローバルサウスが台頭し、生成AIが社会インフラに組み込まれていく流れの中で学校も少しずつ変化していく必要があります。 ICTを活用して投資ビジネスで活躍する岩田氏と、学校現場で積極的にICTを活用する鈴木氏が話題を提供し、未来の学校教育について議論します。

講師:中邑 賢龍・岩田 真一・鈴木 秀樹
特別支援教育通常学級で学びにつまずきのある子どもを支援するポイント
通常級で学びにつまずく子どもをどうするか?特別支援学校や通級指導教室での指導に結びつける方法もありますが、通常級における日常の支援も重要です。しかし多くの子どもが学ぶ通常級の中では、つまずいた子どもを見つけ、見立て、その子に合った支援を提供することは容易なことではありません。3人の講師が同じテーマで話すこのセッション。それぞれの専門と経験からその支援のポイントをあげてもらいます。3つ連続で聴講する必要はありませんが、通して聞いて頂くと様々な視点からの教育へのアプローチの違いが見えて面白いかもしれません。

一斉指導では、集団が効率よく学ぶための流れと前提があります。そんな中、「読むこと・書くこと」は、「できる前提」で進む上、多くの学びにくさを持つ子たちは「全く読めない」わけでも「全く書けない」わけでもないことから、その困りに周りも本人も気づかず、やる気や能力の問題とされてしまってはいないでしょうか。このセッションでは、通常級の中で学びにくさのある子達に気づくための「試して・比べる」ポイントについて、皆さんと考えていきたいと思います。

講師:井上 賞子 
コミュニケーションゲームに熱中する子どもとどうコミュニケーションを取ればいいのか?
ゲームに熱中する子どもに対し、多くの保護者や教師は「やめなさい」「あと30分で止めなさい」と指示しますが、多くは機能せず、言い争いになることが多いのではないでしょうか?ここでは子どもがゲームに熱中する理由を整理し、彼らとのコミュニケーションの糸口を考えてみたいと思います。
講師:岡 耕平
テクノロジー最新の障害支援技術
生成AIなど、テクノロジーの発展が著しい現在、障害のある人に役立つ車いすや介助ロボット、生活用具などの福祉機器にも新たな変化が生まれています。ここでは、国内や海外の福祉機器展で見られた最新の支援技術について紹介します。
講師:巖淵 守
AI時代の能力観と障害AI時代に人の能力をどのように理解するか?知能検査から考える
AIはその名の如く人の知能を補助・増強するものになってきました。これによって苦手を克服し、活動が増強される時代です。その中で我々の知能観は変化するのでしょうか?障害者手帳を取得したり、特別支援教育を受けたりする上で、知能検査の結果が参考データとして大きな位置を占めています。そこでは、知能検査をタブレットやスマホを使って受けることは許されていません。ここでは、まず知能検査とは何かを正しく理解し、そこから矯正知能をどう扱うかを考えてみます。
講師:河野 俊寛
■ セッション2  14:15-15:15     
これからの教育
学校と反対の学びの場を創ってみたら(1)
LEARNプログラムとは?教育のシナリオを考える

「目的なし」「教科書なし」「時間割なし」「協働なし」「計画なし」のポリシーを掲げるLEARNプログラムの活動のシナリオの描き方をビデオを見ながら解説していきます。
講師:赤松 裕美・中邑 賢龍
特別支援教育通常学級で学びにつまずきのある子どもを支援するポイント - ポジティブ行動支援とパーソナライズ学習を軸に –
通常級で学びにつまずく子どもをどうするか?特別支援学校や通級指導教室での指導に結びつける方法もありますが、通常級における日常の支援も重要です。しかし多くの子どもが学ぶ通常級の中では、つまずいた子どもを見つけ、見立て、その子に合った支援を提供することは容易なことではありません。3人の講師が同じテーマで話すこのセッション。それぞれの専門と経験からその支援のポイントをあげてもらいます。3つ連続で聴講する必要はありませんが、通して聞いて頂くと様々な視点からの教育へのアプローチの違いが見えて面白いかもしれません。

子どもたち一人一人の学習ペースは同じではありません。理解に致る筋道も人それぞれです。これまでの通常学級での一斉指導では、個々の子の学びのスタイルに合わせることは困難であると考えられてきました。むしろ大多数に合わせた学び方ができる子に育てなくてはならないと、教師も保護者も思い込んできたのではないでしょうか。個々の子の学び方が尊重されるクラス作り・学校作りはどんなものか。ポジティブ行動支援を基盤に「通常学級における、新しい当たり前の授業のあり方」を考えてみたいと思います。

講師:青木 高光 
コミュニケーション不登校・引きこもりとコミュニケーションツールとしてのゲーム
「ゲームばかりで勉強しない」「ゲームに熱中して会話する機会が減った」といったようにゲームは悪者にされることがよくあります。しかし、我々が知らないゲームの世界で様々な人とコミュニケーションし学んでいるという話を子どもから聞きます。その実態はどのようなものでしょうか?ゲームに熱中するゲーム研究者である講師から体験談を聞きながら学んでもらいます。
講師:岡 耕平
テクノロジーインクルーシブ教育を推進する上で教師に知っておいてもらいたいOSのアクセシビリティ
GIGAスクールで導入されている端末で使われているOS、iPadOS、ChromeOS, Windowsには、はじめから体の特性に合わせて端末を調整する機能が組み込まれています。このセッションでは、実際に各OS標準のアクセシビリティ機能を実演しながら紹介します。また組み合わせて使える便利な支援機器も会場にデモ展示します。
講師:山口 俊光
AI時代の能力観と障害小学生はAIで学びながらAIを学ぶ
小学生に「ディープ・ラーニングとは…」「ニューラルネットワークとは…」などと話してAIの仕組みを理解させようとしても無理です。しかし、これからの人生を生成AIと共に歩む子どもたちに「生成AIとはどのようなものか」を理解させ、冷静な態度を養うことは必須でしょう。「情報科」のない小学校において、既存の教科に生成AIを活用して学びながら、生成AIに対する態度も養う授業。それはいったいどのようなものなのか、実際の授業と子どもの姿から考えます。
講師:鈴木 秀樹・佐藤 牧子
■ セッション3  15:30-16:30     
これからの教育
学校と反対の学びの場を創ってみたら(2)
学校教育から見たLEARNプログラム

学校と違い「目的なし」「教科書なし」「時間割なし」「協働なし」「計画なし」のポリシーを掲げるLEARNプログラムの活動は学校関係者にどう映るのでしょうか?ビデオを見て、学校関係者から自由にその教育について語ってもらいます。
講師:井上 賞子・青木 高光・赤松 裕美・中邑 賢龍
特別支援教育通常学級で学びにつまずきのある子どもを支援するポイント - 文字の読み書きにつまずいている子ども達の場合 –
通常級で学びにつまずく子どもをどうするか?特別支援学校や通級指導教室での指導に結びつける方法もありますが、通常級における日常の支援も重要です。しかし多くの子どもが学ぶ通常級の中では、つまずいた子どもを見つけ、見立て、その子に合った支援を提供することは容易なことではありません。3人の講師が同じテーマで話すこのセッション。それぞれの専門と経験からその支援のポイントをあげてもらいます。3つ連続で聴講する必要はありませんが、通して聞いて頂くと様々な視点からの教育へのアプローチの違いが見えて面白いかもしれません。

学習の道具である文字を、正確に流暢に読み書きできない子ども達が一定数いることがわかっています。書かれている文字を音に変える、考えていることを文字に変換するというところにつまずいている子ども達です。この子達は、努力不足というレッテルを貼られてしまい、自分一人でひっそりと困っていて、ある日ついに力尽きて学校から足が遠のくことがしばしばあります。しかしこの子達には、文字の読み書きを補助代替することで、簡単に支援ができます。通常学級の中で、この子達にどのように気づき、支援を行うかを話します。

講師:河野 俊寛
コミュニケーション障害のある大人のリスキリングを考える
テクノロジーや社会システムの変化は急です。学校で学んだ知識で生活できていても知らぬ間に時代から取り残される人もいます。障害のある人にとってもそれは同じです。障害者雇用や福祉就労の枠の中にいる障害当事者は制度に支えられている一方で、リスキリングの機会が十分とは言えません。ここでは当事者をゲストに迎え、現場の課題とこれからどうすべきかを皆さんと考えてみようと思います。
講師:岡 耕平、ゲスト:増田 浩一郎・橋倉さん・みっちゃん・ゆっちぃ
テクノロジーAI時代に技術利用から取り残される障害のある人の現状
テクノロジーの進化に伴って障害のある人の生活は大きく変わりました。例えば、AI機能とカメラの付いた眼鏡型デバイスを身につけ、それが認識する文字や景色の説明を音声で聞いて理解する視覚障害のある人がいます。他の障害も含めて、最新技術による支援の可能性が高まる一方で、こうした技術とは無縁の人も増え、使う人と使わない人の格差の解消が望まれます。このセッションでは、技術利用から取り残される障害のある人の現状について、また役立つ技術利用に向けて何が必要かについて考えます。
講師:山口 俊光・巖淵 守
AI時代の能力観と障害AI時代の基礎学力とは何か?
小学校で学ぶ読み書き計算や作文などの学習リテラシーは、教室へのICTツールの導入でどう変わっていくのでしょうか?これまで求められてきた公式や用語、また歴史的知識などの暗記は、タブレットやスマホに頼ればその負荷は下がります。AI時代に子どもにどこまでの基礎学力を身につけさせればいいのでしょうか?これからの方向性を実例を交えながら論じてみます。
講師:鈴木 秀樹・佐藤 牧子

12月8日(日) 09:30-16:15

■ セッション1  9:30-10:30     
能力・障害
知能検査の効用と限界
知能検査は、専門的な訓練を受けた心理専門職によってなされることがルールとして決まっています。そこで明らかになった知能プロフィールから、学習につまずいた子どものアドバイスがなされますが、教師や保護者にとってその理解は容易ではなく、すぐに支援に活用できるものではないようです。そこで、評価とはあまり関係なく支援法やツールをとりあえず導入して良いものを使うという現場もあります。ここでは、知能検査の効用と限界を学び、現場での活用を考えてみます。
講師:河野 俊寛
特別支援教育・福祉子どもに合った環境を作る力
教育やリハビリの中では本人の努力を求める場面が多々あります。しかし、努力だけを求めてもよい結果は得られません。本人がやる気を出すことができるような環境を整える必要があります。人や場面や場所を変えることで良い方向に変化することがあります。ここでは子どもに合った環境をどのように作るかを学んで頂きます。
講師:坂井 聡 
コミュニケーションAI時代に重度知的障害・重度重複障害の人とのコミュニケーションはこのままでいいのか
重度知的障害・重度重複障害の人とのコミュニケーションは教師や支援者主導になりがちです。彼らの認知レベルに合ってない活動が学校で行われ先生たちだけが盛り上がっている光景がいまだに多く見られます。彼らの意思を汲み取って会話しながら授業を進めるためには認知・運動発達評価や支援技術について高い専門性が求められます。それと同時に子どもに関わる教師の教育の方向性や親の理解が一致している必要があります。長野県ではそのスキルの底上げを図るために独自の研修システムを立ち上げています。香川県ではこの夏、教員・保護者向けにサマーセミナーを開催しました。この研修を紹介しながらAI時代の重度知的障害・重度重複障害の教育の専門性の向上の方法を考えます。
講師:佐野 将大・小室 惟
テクノロジー最新のICT技術 教育や福祉に活用するには
スマホ、パソコン、インターネットサービスなど、多くの人の身の回りにあるテクノロジーを用いることで、障害のある人の生活が大きく変わります。見ること、聞くことや、読み書き、コミュニケーションなど、様々な場面でこうした誰もが日常的に使うICT機器が役立ちます。また、AIとの連携によってこれらの用途・可能性は益々広がりつつあります。ここでは、生成AIなど、身の回りにある最新のICT技術を紹介し、これからの教育や福祉に活用する方法について考えます。
講師:巖淵 守
魔法のキャラバン「魔法のキャラバンin京都」
子どもの学びや生活にICT機器を活用するための機器体験会

学びの困難さを補うスマホやタブレットなどのICT機器とアプリの展示です。「紙の宿題をタブレットでやる方法」、「うるさい場所で人の話がよく聞こえる方法」、「読めない漢字を読む方法」など、子どもが学習で使える様々なツールやアプリの便利な機能を、実際に機器に触れていただきながら学ぶことができます。 それと同時に、学びに困難さを抱える子どもが参加し、ICT機器で苦手を補ってミッションをクリアしていくスタンプラリーも行われます。生き生きと活動する子どもたちの様子もぜひご覧ください。
後援:ソフトバンク株式会社
■ セッション2  10:45-11:45     
能力・障害
教科教育の中で本質を見抜く力 教師が優先させるもの
教科学習においてその狙いを考えた時、その評価は、課題の内容を理解し、考えたことを表出することにあると言えます。宿題やテストにおいて、読み書きの丁寧さや計算の正確さが評価されがちですが、それは必ずしも課題の本質ではないことがあります。読み書き計算が苦手な子どもは、その点で不当な評価を受けていると感じることがあります。ここでは、教科学習の本質を考え、様々な子どもを正当に評価する手段を皆さんと探っていきたいです。
講師:井上 賞子
特別支援教育・福祉テクノロジーの力が十分届かない人たちをどのように支援するか?
テクノロジーが手元に届かなければ、それが自分に役立つかどうかも判断できません。また必要な人のところに届かなければテクノロジーも意味がありません。それぞれの人のニーズや状況に合わせて、どのような仕組みで、誰がテクノロジーを届ければよいのでしょうか?このセッションでは、役立つテクノロジーの「届け方」について、実例を交えつつ一緒に考えてみたいと思います。
講師:山口 俊光・巖淵 守 
コミュニケーション発達障害の人との会話を通じて学ぶ
発達障害の人はスペクトラム障害と言われるように、誰もが有する特性が少し強く出ているだけの人と考えることができます。その点、健常者も理解できる側面があるだけに、「なぜ頑張らないの」「甘えるな」と言われ傷つくことも多いといいます。彼らとの会話を通し、オンラインコミュニケーションや生成AIなど新しいツールが彼らの生活をどう変えるか想像してみます。
講師:中邑 賢龍、ゲスト:橋倉さん・みっちゃん・ゆっちぃ
テクノロジー今、ロボットはどこに向かっているのか?
ネットショッピングがこれだけ便利になったのは、巨大配送センターの膨大な品揃えの中から注文した商品を迷いなく見つけて持ってきてくれるロボットのおかげです。最近はファミレスに行けば配膳ロボットの活躍を実際に目にするし、海外では自動運転タクシーも実用化されています。それはただ単に便利になったというものではなく、我々がそれまで直面していた、物理的・時間的・精神的なさまざまな障壁を取り払ってくれるものでもあります。となると、これからのバリアフリーや教育の定義も変わっていくのではないでしょうか。ロボホンやロビなど小型ヒューマノイドロボットの開発を手がけた高橋智隆氏に現在のロボット開発の現状とその方向性を語ってもらいます。
講師:高橋 智隆
魔法のキャラバン「魔法のキャラバンin京都」
子どもの学びや生活にICT機器を活用するための機器体験会

学びの困難さを補うスマホやタブレットなどのICT機器とアプリの展示です。「紙の宿題をタブレットでやる方法」、「うるさい場所で人の話がよく聞こえる方法」、「読めない漢字を読む方法」など、子どもが学習で使える様々なツールやアプリの便利な機能を、実際に機器に触れていただきながら学ぶことができます。 それと同時に、学びに困難さを抱える子どもが参加し、ICT機器で苦手を補ってミッションをクリアしていくスタンプラリーも行われます。生き生きと活動する子どもたちの様子もぜひご覧ください。
後援:ソフトバンク株式会社
LEARNワークショップ本セッションは 10:45-12:00 の実施となります
定員:6名程度(事前予約制/当日の朝9:00より 1階の ATAC受付 において先着順にて受付いたします)
各自ランチをご持参ください


視覚障害がある人とのランチ会
視覚障害のある方と一緒にランチを楽しみましょう。食事を共にし、視覚情報って何かを考えてみたいと思います。視覚情報を意識しながら食事や会話を体験する中で、多様な視点や相互理解の大切さを共有する時間にしたいと思います。参加者同士の意見交換も盛り込み、インクルーシブな社会への意識を深める時間になればと思います。ぜひ、皆さんもランチを持ち寄ってお楽しみください。
講師:赤松 裕美・大河内 直之
■ セッション3  12:45-13:45     
能力・障害
知的障害のある人がシンボルを使えるか使えないかをどう見極めるか?
文字が理解できなければ、写真やシンボルを活用すればいいという流れは自然です。しかし、シンボルや写真が実際の物やことと結びついていなければコミュニケーション手段として使うことは困難です。しかし、まだまだ実際の物やことと結びついていないままシンボルや写真の利用が行われている実状があります。子どもの認知発達を見極め、シンボル理解が難しい子どもにどのようにシンボルを導入していくかについて、日本で最もポピュラーなシンボルDropsを開発した青木高光氏が事例を交えながらお話しします。
講師:青木 高光
特別支援教育・福祉問題行動に対処する力
授業中に大声を出す、走り回る、他者に暴力をふるうなどの問題行動は、それをどうやって抑制・消去するかが議論になります。しかし、それらは彼らの言葉に出来ない主張の一部だとも言えます。行動を押さえ込むだけでは問題の解決は一時的です。問題行動とされる彼らの主張であるその行動を、誰もが分かりやすい形に置き換えることこそ重要です。その方法について事例を交えながら紹介していきます。
講師:坂井 聡 
コミュニケーション視覚障害のある人との会話を通じて学ぶ
我々が日常行っているコミュニケーションは、社会の情報を共有できていることが前提です。それに慣れきった人は感覚障害のある人たちに届いていない情報があることに気づきにくいとも言えます。ここでは視覚障害のある人を講師に迎え、日常のコミュニケーションの問題に気づく時間となればと思います。
講師:大河内 直之・岡 耕平
テクノロジーロボット+AIで学校はどう変わるのか?
学校の先生方の忙しさが話題になっています。製造業ではロボットで自動化・効率化を図ることが当然の流れになってきています。接客業でもロボットが会話しながら簡単な相談やニーズに応える動きが出てきています。学校教育現場ではロボットが先生の代役を務めることができるようになるのでしょうか?ロボット開発と教育の専門家の議論を通して、未来の学校を想像して頂きます。
講師:高橋 智隆・中邑 賢龍
魔法のキャラバン「魔法のキャラバンin京都」
子どもの学びや生活にICT機器を活用するための機器体験会

学びの困難さを補うスマホやタブレットなどのICT機器とアプリの展示です。「紙の宿題をタブレットでやる方法」、「うるさい場所で人の話がよく聞こえる方法」、「読めない漢字を読む方法」など、子どもが学習で使える様々なツールやアプリの便利な機能を、実際に機器に触れていただきながら学ぶことができます。 それと同時に、学びに困難さを抱える子どもが参加し、ICT機器で苦手を補ってミッションをクリアしていくスタンプラリーも行われます。生き生きと活動する子どもたちの様子もぜひご覧ください。
後援:ソフトバンク株式会社
LEARNワークショップ定員:10名程度(事前予約制/当日の朝9:00より 1階の ATAC受付 において先着順にて受付いたします)

大人も電脳人間になれるか?
読み書きに困難を抱える子どもたちへの支援を考えるワークショップです。音声録音やGoogleレンズなど、読み書きを支えるICTを実際に試しながらミッションに挑戦していきます。このワークショップを通して子どもたちが直面する課題を体感し、ICTを活用した具体的な支援方法を考えるきっかけを提供します。実践的な内容で、支援の視点を広げる機会となるプログラムです。
講師:赤松 裕美
■ セッション4  14:00-15:00     
能力・障害
障害とは何か?
視覚障害のある人に障害について言及することを多くの人が避けているように思えます。「これ見えますか?」あるいは「本当に見えていないのですか?」と尋ねないとどのように支援していいか分からないはずなのに、その質問が当事者を傷つけるのではないかと心配し、躊躇します。どのように聞けばいいのでしょうか?皆さんが障害当事者の人が障害をどう捉えているのか聞く機会は多くないと思います。ここでは障害者を支援する仕事に携わる視覚障害当事者の大河内直之さんと対話しながら「障害とは何か?」「支援とは何か?」について考えてもらいます。
講師:大河内 直之
特別支援教育・福祉インクルージョンとICT
日本の特別支援教育は分離的であると国連から改善勧告が出ていますが、教科学習に参加が難しい場合を除いては、障害のある子どもの通常級での学びに少しずつ道が開かれてきています。しかし、困難さを抱えたまま健常児の中で同じように学習を開始する子どもも多く、大きな問題となっています。ICTを活用した障害機能の補償は、インクルーシブ教育には不可欠だと考えられますが、支援者のICTリテラシーの低さや一斉指導の中での活用について理解が不足しています。ここではインクルーシブ教育の中でどのようにICTを準備し活用すべきかを論じます。
講師:青木 高光 
コミュニケーション読み書きの苦手な当事者とAIを使ってみる
読み書きに困難を感じる子どもの日常生活や学習について、ICT機器や最新のAI技術を活用したサポート方法を考えます。文字読み上げ機能や音声入力、AI支援ツールでの学びを実際に試しながら、その活用法や利便性を理解します。さらに、日々実際に使っているユーザーの声を聞きながら、リアルな世界を共有し、デジタル技術が持つ可能性と、そのために必要な人の支援を探ります。
講師:赤松 裕美、ゲスト:大藤 明久(中学生)
テクノロジー教室のタブレットの活用はどうすべきか?
GIGAスクール構想で全国の小中学校・特別支援学校にタブレットが導入されています。しかし、その利用度には地域、教師によって大きな差があります。その背景には教師や学校の教育観、タブレットの危険性の認識、教師のICTリテラシーなどがあると思われますが、これからの時代を生きていく子どもには必須の項目であるに違いありません。実践を紹介すると同時に、そこで見えてきた教師の活用のハードルを下げるポイントを述べてみます。
講師:鈴木 秀樹・佐藤 牧子
魔法のキャラバン「魔法のキャラバンin京都」
子どもの学びや生活にICT機器を活用するための機器体験会

学びの困難さを補うスマホやタブレットなどのICT機器とアプリの展示です。「紙の宿題をタブレットでやる方法」、「うるさい場所で人の話がよく聞こえる方法」、「読めない漢字を読む方法」など、子どもが学習で使える様々なツールやアプリの便利な機能を、実際に機器に触れていただきながら学ぶことができます。 それと同時に、学びに困難さを抱える子どもが参加し、ICT機器で苦手を補ってミッションをクリアしていくスタンプラリーも行われます。生き生きと活動する子どもたちの様子もぜひご覧ください。
後援:ソフトバンク株式会社
■ セッション5  15:15-16:15     
能力・障害
講師とのまとめセッション
「未来の能力を議論する」

今年のATAC カンファレンスでは、講師を勤めた方々をファシリテータにまとめセッションを設けました。自分の興味関心のある分野のファシリテータのいる部屋で、今回の発表を振り返り、生成AI時代のこれからの教育や福祉について他の参加者や講師と共に議論して頂ければと思います。
講師:河野 俊寛・大河内 直之
特別支援教育・福祉講師とのまとめセッション
「未来の教育を議論する」

今年のATAC カンファレンスでは、講師を勤めた方々をファシリテータにまとめセッションを設けました。自分の興味関心のある分野のファシリテータのいる部屋で、今回の発表を振り返り、生成AI時代のこれからの教育や福祉について他の参加者や講師と共に議論して頂ければと思います。
講師:青木 高光・井上 賞子・赤松 裕美 
コミュニケーション講師とのまとめセッション
「コミュニケーションを議論する」

今年のATAC カンファレンスでは、講師を勤めた方々をファシリテータにまとめセッションを設けました。自分の興味関心のある分野のファシリテータのいる部屋で、今回の発表を振り返り、生成AI時代のこれからの教育や福祉について他の参加者や講師と共に議論して頂ければと思います。
講師:坂井 聡・岡 耕平
テクノロジー講師とのまとめセッション
「ICTやAI活用を議論する」

今年のATAC カンファレンスでは、講師を勤めた方々をファシリテータに、まとめセッションを設けました。自分の興味関心のある分野のファシリテータのいる部屋で、今回の発表を振り返り、生成AI時代のこれからの教育や福祉について他の参加者や講師と共に議論して頂ければと思います。
講師:巖淵 守・鈴木 秀樹・山口 俊光

今年は現地での開催となります。直接会場までお越しください。

お申し込み

カンファレンスに参加をご希望の方は、以下の流れに沿って ご自身のアカウントからお一人様分ずつ お手続きください。

参加希望の「チケット」ボタンを選択

希望日の「チケット」ボタンをクリックして、申し込みページに移動します。

※申込みページは、「Peatix(ピーティックス)」のシステムを利用しております。「Peatix」を初めて利用される場合は、会員登録 をお願いいたします(無料)。
※申し込み直後に、申込受付のお知らせメールが自動的に送付されます。しばらくたっても届かない場合は、誠に恐れ入りますが、こちら よりご連絡ください。

[サポートサービス希望:11月15日(金)〆障害のある方で通訳などの情報保障や介助が必要な方には可能な範囲でサポートサービス(一部有料)を行っています。ご希望の際は、参加申込み時に、サポートの希望内容・障害の有無 を合わせてお知らせください。
サポートサービスの利用をご希望の方は、参加申し込み時に併せてご連絡ください(当日の受付は行っておりません)。

[請求書希望:11月30日(土)〆公費等での支払いを希望される方で請求書の必要な方は、Peatixでのお申し込み時に、チケット枚数を入れる欄の下の[割引コード入力欄]に invoice と入れてお申し込みください(申込時の支払いは不要となります)。後日請求書をお送りいたしますので、お申し込み時に詳細をお知らせください。

申込完了のお知らせメールを受信

お支払いが完了しましたら、Peatixアカウントのメールアドレスに、「Peatix」から「チケット」が自動送信されます。当日はそちらをご提示の上ご参加ください。

※キャンセルポリシー、免責事項等を以下に記載しています。必ずご確認の上、お申込みください。

災害等不可抗力による中止の場合の連絡方法
当ページで中止のご案内を掲載いたします。
万が一、天候やその他の理由により安全な講演会の実施が困難と判断した場合、当ページに開催中止の旨を掲載いたします。

ご参加にあたってご確認いただきたいこと・免責事項
本カンファレンスのお申し込みは、下記内容の確認および同意を前提といたします。

・一度お振込みいただいた参加費につきまして,ご自身のご都合等による返金のご要望にはお応えいたしかねますので、ご了承ください。
・参加ご本人の責任において、参加に必要なデバイスや、通信環境のご準備をお願いいたします。インターネットの通信費は参加者のご負担となります。
・本カンファレンスは、運営者の都合により中止、延期、または中断する場合があります。
・本カンファレンスは、参加者側での撮影・録画・録音等の記録は禁止いたします。
・本カンファレンスで行うセミナーの内容についての知的所有権は講演者及び運営者に帰属します。

個人情報の取り扱いについて
・申し込み時にご提供いただく個人情報は、主催者が取り扱い、atacLab の個人情報保護方針に基づき管理します。詳しくは こちら のプライバシーポリシー(Privacy Notice、個人情報保護方針)をご覧ください。